男性も女性も汗の臭いには敏感です。他人の臭いが嫌なのはもちろん、自分の汗が周囲に臭っていないかも気になりますよね。
正直、みんなが汗を気にして対策している夏よりも、暖房の効いた室内で汗をかくのに対策されていない冬のほうが気になります。実際、夏の汗よりも「冬の汗のほうが臭い」という話もありますね。
「夏の汗」より臭い「冬の汗」 しっかりにおい対策を - 日経Style
最近では「スメハラ(スメル・ハラスメント)」といって、周囲が迷惑する匂いもハラスメント(嫌がらせ)と呼ばれるようになりました。大抵の場合、自分が気にするほど他人は気になっていないとは思いますが、一度気になってしまうと止まらない人もいるでしょう。
そんな汗の臭いの悩みを一蹴してくれるオドレミン(ODOREMIN)という医薬部外品を今回はご紹介したいと思います。
有名なミョウバン石鹸などを差し置いて、一部では「最強のデオドラント剤」という呼び声もあるようです。デオドラント難民だった私も完全に同意します。
かれこれ15年以上前にネットの情報を見てオドレミンを購入しましたが、私が人生で買い物をした中でも本気で「買って良かった」と思える逸品です。花王の8x4(エイトフォー)や資生堂のAg DEO24など、長年の定番商品も科学の進化を感じますが、大々的な宣伝はないもののオドレミンほど「実力と口コミによる隠れたベストセラー」は存在しないと思っています。
もちろん、人それぞれ体質や悩みも千差万別で、間違いなく万人に効果があるという話ではないでしょう。あくまでも、オドレミンを愛用している一人の体験談として紹介してみたいと思います。
オドレミン(ODOREMIN)とは
オドレミン(ODOREMIN)は、あまり耳にしたことのない日邦薬品工業(にっぽうやくひんこうぎょう)という会社が製造・販売している医薬部外品です。調べてみると、1950年創業の歴史ある製薬会社のようですね。ただ、オドレミンの効果に感動して他の商品(ニキビのケア用品)も買ってみましたが、それはイマイチでした。日邦薬品工業は夢のような商品ばかり作っているわけではないということでしょう。
オドレミンは医薬部外品なので普通に薬局・ドラッグストアなどで販売されていて、これは大衆向けのスプレータイプや塗るタイプの制汗剤などと同じです。あれも医薬部外品です。
医薬部外品(いやくぶがいひん、quasi drug)とは、日本の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に定められた、医薬品と化粧品の中間的な分類で、人体に対する作用の緩やかなもので機械器具でないものである。
医薬部外品 - Wikipedia
一番重要なオドレミンの効果・効能などについてですが、ひとまず日邦薬品工業の商品説明ページ(オドレミン|日邦薬品工業)にある素っ気ない内容を補足しながら載せておきます。
オドレミンの効果・効能
公式サイトでは「わきが(腋臭)・皮膚汗臭・制汗」に効果があると書かれています。
実際にどう効果があるのかについては、後ほど体験談として書いています(もちろんポジティブな内容です)。
オドレミンの使用方法
使用方法は「入浴後の清潔な肌に、ビンをよくふってから、腋下など汗のかきやすい部分に適量を指先で塗布してください。」と書かれています。
少し補足すると、塗るのは「入浴後に乾燥させた肌」です。ちゃんと水分を飛ばしてから塗布した方がいいという話ですね。私が思う「適量」についても、この後に書いておきます。
オドレミンの有効成分
オドレミンに含まれている有効成分は「塩化アルミニウム」で、その他の成分として「グリセリン・水」が含まれているそうです。
この有効成分とされている塩化アルミニウムには「臭いの原因となる汗を抑える(汗腺を物理的に塞ぐ)」という効果があり、それにより「汗の臭いを抑える」という効果を発揮するようです。
汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)を塞いで原因の発生から抑えてしまうという点で、汗自体の臭いを抑えたり、他の匂いでかき消すというような商品とは発想が違うのでしょう。発想の転換ということで、がん免疫療法の小野薬品工業のオプジーボみたいな誕生秘話な印象です。
オドレミンを使った結果(体験談)
まず最初に、前提条件となる私自身の情報ですが、多汗症や腋臭(わきが)ではないものの、脇に汗をかいて「服や脇が汗臭いのでは?」と気になってしまう匂いに敏感な男性(やせ型)です。特に、仕事で緊張する場面があると、脇汗でワイシャツまでビッショリになってしまうこともあります。
以下は、そんな男性がオドレミンを使った結果です。
入っている量は少ないです
オドレミンは25mlの小瓶に無色透明の液体が入っていて、最初は「こんな少なくても大丈夫かな」と思いました。恐らく、多くの人は同じように感じるでしょう。
ただ、脇だけであれば2-3滴もあれば十分で、塗り過ぎる必要はないため、1回あたりの必要量も少ないので意外に長持ちします。私の場合、ビンの口に残った液体が乾燥して、カピカピの粉になるほどの期間(2ヶ月くらい)は使えていると思います(効果の持続期間が長いことも理由の一つです)。
ビンの口は化粧水の容器と同じような形になっているので、容器をトントンと振って数滴を手のひらに出してから脇に塗り込むイメージです。
化粧水ほど量を使わないのでコットンは不要でしょう。
あきらかに汗の量が減りました
使った結果ですが、「汗をかかない」と言ったら言い過ぎなものの、あきらかに汗の出る量が減少しました。
最初は心配になるくらいでしたが、これが書かれている効能なので問題はないのでしょう。これまで特に問題を感じたこともありません。
オドレミンには効果の持続期間は記載されていませんが、これも不思議なことに入浴して洗い流したはずでも2-3日は効果が続いている気がします。どちらかと言うと、汗をかかなくなることよりも、こちらのほうが最初は心配になりました(その後、また普通の汗をかく体に戻ります)。
私の場合、大体4日目くらいで元の体に戻る感じです。塗布した場所にボディーソープも使って、洗い流し漏れはありません。
なぜか汗の臭いが消滅しました
正直、オドレミンを塗った部分から「臭いがなくなった」と言っても過言ではないと思います。
オドレミンの前までは色々なデオドラントスプレーを使用していましたが、スプレータイプは「無香料」と言っていてもガスか薬剤の匂いがしますよね。オドレミンの場合、それすら存在しない不思議な感覚です。
「成分の塩化アルミニウムが、汗腺を塞いで汗が出ないようにする」という仕組みだとしても、実際には汗を全くかかないわけではないので、時間が経っても出た汗が臭わないというメカニズムは謎です。結果には大満足ですが、何がどうなっているのかはサッパリ分かりません。
こんな使い方もできます
私自信が匂いに少し過敏なこともあり、オドレミンで臭いを抑えることに加えて、オーデコロンやオードトワレ(香水)もつけて匂いに対して予防線を張っています。オドレミンだけで首や脇は問題ないと思いますが、背中までは塗っていられないので、腰あたりにコロンを振っておけば万全でしょう。
匂いでごまかす他の制汗剤では匂いが混じってしまうので、香水との併用は無臭のオドレミンだからこそできる芸当です。
オドレミンの使用をオススメできる人
他人の匂いにも敏感な私としては、世界中の人にオドレミンを使って欲しいと思ってしまうわけですが、まずは下記に該当する人に挑戦してみて欲しいと思います。
オドレミンを試してみて欲しい人
- 制汗スプレーでは効果が弱いと感じる人
- 従来の制汗剤の持続時間に不満がある人
- 服に染みるほど汗っかきな人
- 制汗剤と香水などの匂いがあるものを併用したい人
「汗をかきづらくなる」「やたら効果が続く」「無臭なのでコロンなどとも併用できる」ということで、脇汗で悩む全ての人の問題に対する解決策になりえると思います。
正直、オドレミンは汗で悩む人の「ラストリゾート(最後の手段)」だと思うので、悩む前にまずは試してみてください。高い買い物でもないので、自分に合わないなら使わなければいいだけです。
購入はネット通販がオススメ(失敗談)
オドレミンの価格は「メーカー小売価格:25ml 1,080円(税込)」です。
口コミによる隠れたヒット商品ながら取り扱っていない店舗も多いので、購入するなら楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのネット通販がオススメです。
以前、個人経営の薬局でオドレミンと書かれたノボリを見かけて、店頭で「オドレミンを一つ」と言ったところ、寿司職人のように「はい!オドレミン1つ!!」と大声で返事をされました。店内にいた人はオドレミンなんて知らないでしょうが、もし知っていたら「あの人は汗臭いんだ」と思われたのでは…と自分ひとりで恥ずかしい思いをしていました。
私は匂いにも周囲の目にも敏感なので、それからはインターネット通販でオドレミンをまとめ買いしています。もう店頭で買うことはないでしょう。
オドレミンを使って、自信をもって電車のつり革を持てる人が増えて、さらに隣でつり革を持つ人の臭いで困る人が減ることを祈っています。
寒い乾燥の季節は汗だくになることは少ないですが、今度は「乾燥」という手ごわい敵が現れます。ベタついた肌は乾燥していないわけではなく、それは「乾燥のサイン」なので勘違いしないようにしてください。正反対です。
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イチオシのモアリップ(医薬品)でカサカサな唇から卒業しました
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