前にfilmora9(フィモーラ9)をお得に購入する方法を紹介しましたが、今回は購入よりも前にあったAdobe Premiere Elementsから乗り換えた理由と結果について書いてみたいと思います。動画編集は全く本業に関係なく、私は趣味でYouTubeに動画投稿するレベルのユーザーです。
もちろん、結果としては問題がないから使い続けていて、私の場合はwondershareが出している「スーパーメディア変換!」というソフトも購入しています。MKV形式の動画をMP4に変換するソフトですが、これが何故必要かは分かる人には分かるでしょう(filmora9もAdobe PremiereもMKVファイルには未対応です)。
スーパーメディア変換!- wondershare公式サイト
ということで、本題のfilmora9を選んだ理由と結果について説明していきたいと思います。
filmora9を選んだ理由と結果
まず、私は2016年頃からAdobe Premiere Elements 15を利用していました。結婚式の2次会で使う余興のムービー作成で使い始めたのがキッカケで、2018年後半からはYouTubeへの動画投稿も始めています。
登録者数も1万人超くらいで小遣い稼ぎ程度に細々とやっていますが、これくらいの規模ならfilmora9でも全く問題ありません。
Adobeから乗り換えた経緯
当時は最新だったソフトウェア(Adobe Premiere Elements 15)も3年経つと型落ち感が否めなくなり、Adobe Premiere Elementsのアップグレード版(当時の最新版は2019)を購入することを考え始めました。
そこで気になったのが、アップグレード版の価格でした。製品版が19,850円(税込)でアップグレード版でも12,980円(税込)というのは少々高いでしょう。
ということで、YouTubeへの動画投稿くらいにしか使わないライトユーザーとして、フリーソフトも含めて何か別の動画編集ソフトはないのかを探し始め、すぐに見つかったのがfilmora9の体験版でした。これについては少々気に入らない点もあるので次に書きたいと思います。
filmora9(フィモーラ9)- wondershare公式サイト
早速インストールして使い始めてすぐに気づいたのが、ほとんどAdobe Premiere Elementsと変わらない使い勝手ということでした。完全に意識している(パクっている)と言っても過言ではないでしょう。これまでAdobe Premiere Elementsを使っている人はチュートリアルも不要で使えます。
実際に過去の動画素材を使って編集してみたところ、トランジションやオーディオはほぼ完ぺきにトレースできました。ただ、エフェクトはAdobe Premiere Elementsのほうが細部まで作り込まれて、filmorra9はエフェクトが消えるタイミングの作りが甘いと感じています(私は自分で効果を重ねたりして理想の形に修正しています)。
こんな経緯でfilmora9を使い始め、特に問題を感じなかったので永久ライセンス(ライフタイムプラン)を購入して今まで使い続けています。
filmora9の気に入らない点
「気に入らない点」と書きましたが、私はfilmora9というソフト自体に大きな不満はありません。
しかし、これを販売しているwondershare(株式会社ワンダーシェアソフトウェア)のプロモーションが一番嫌いな方法で、その点において嫌いな部類の会社と言えます。ちなみに、wondershareは中国の深圳(しんせん)に本社のある中国企業で、販促は東京オフィスで行っているようです。
株式会社ワンダーシェアーソフトウェアの会社概要 - 公式サイト
冒頭にも書いたメディア変換のソフトなども出していますが、filmora9も含めて体験版は「透かし」が入るため、有償版(製品版)ではないと使いものになりません。これはAdobe製品も同じで、機能制限があるわけではないので許容しましょう。ただ、インストールして実際に使うまで気付けないのは不愉快です。説明不足でしょう。
また、filmora9もといwondershreはサテライトサイトで公平なふりをした自社製品への誘導が過剰です。プロモーションとしてのコンテンツマーケティングは否定しませんが、とにかく問題解決系の動画関連のKW(キーワード)で引っかけて第三者を装って自社製品に誘導するのが手口です。
サイトによっては無償版(体験版)の説明もろくにせず、そのサイトからインストーラをダウンロードさせているのも悪質だと感じています。
というくらい、企業としては全く好きではありません。
filmora9の利用をオススメできる人
さて、色々と文句を言いつつも私はfilmora9を1年以上利用しているので、その経験から見えてきたfilmora9の利用をオススメしたい人・オススメできない人について書いておきたいと思います。
こんな人にオススメ
- YouTubeやイベントの動画を簡単に作成したい人
- 他の会社・人と動画をやり取りしない人
オススメできない人
- 動画編集をビジネス(プロ)として行いたい人
- 映画や映像作品のような動画を作成したい人
簡単に説明すると、filmora9やAdobe Premiere Elementsは「簡単な動画編集」のためのソフトなので、高度な映像作品を作りたいような人は絶対に向いていません。プロ向きではないということです。
さらに、Adobeとの大きな違いとして、filmora9は「他者・他社と編集ファイルのやり取りをしない」ことがポイントになります。自分で作業を完結させる人向きです。Adobe Premiere(MacならFinal Cut Pro)は業界標準なので納品時にフォーマットなどを気にしなくても問題ありませんが、filmora9のファイル形式(.wfp)は受け取った側が扱いに困ります。
そのため、私のように自分で撮影・編集を行ってYouTubeにアップロードする人やMP4などの動画ファイルでやり取りする人であれば、Adobe Premiere Elementsではなくfilmora9でも十分であると言えるでしょう。
私自身がAdobe Premiere Elementsからfilmora9に乗り換えているので、これは間違いなく言えると思います。
「ライフタイムプラン」と「年間プラン」の選び方
最後に、filmora9は「ライフタイムプラン」と「年間プラン」のどちらにする方がいいかのレコメンドですが、これは「作りたい動画の種類による」というのが回答です。
作るたびに違ったエフェクトを使ったりする場合、バリエーションを確保するためにもFilmstocksがセットになった「年間プラン」が良いと思います。
Filmora動画エフェクト&アフターエフェクトテンプレート - Filmstocks公式サイト
ただ、YouTubeや余興のムービー程度であれば、「ライフライムプラン」でも使える標準エフェクトで十分ではないかと思います。
あくまで私の場合ですが、YouTube動画は基本的に自分の中でテンプレートを作って、そこにコンテンツを当てはめていく作業だと考えています。Filmstokcsにあるような凝ったエフェクトを毎回使うのは非効率なので、もし必要なら都度購入で良いのではないでしょうか。年間プランとライフタイムプランの差額でFilmstocksのテンプレートは2つくらい買えます。
filmora9の購入を検討中の人へ(まとめ)
プロフェッショナルな映像制作や動画編集を目指さない限り、filmora9を使って動画編集することは可能です。
透かしが入るので完成品として出力することはできませんが、どのようなことが実現できるかや使い勝手などは体験版(無償版)で試してみてください。毎日投稿しているような大物YouTuberの品質であれば十分可能です(相応の努力と労力は必要です)。
Adobe Premiereは別格なので別として、Adobe Premiere Elementsを利用していた人であれば容易に移行できるでしょう。ただ、サブスクリプションのAdobe Premiereと違ってAdobe Premiere Elementsは買い切りで、製品版・アップグレード版とfilmora9との価格差は4,000~10,000円程度です。この費用感が気にならない人はAdobe製品で安心感を得るのも一つだと考えています。
もともと安い製品ではありますが、もし購入する場合は下記のお得に購入方法も参考にしてみてください。